昨今の『丁寧な暮らし』ブーム。
インスタやYouTube、いろんなSNSで見かける素敵な生活スタイルです。
ですが、
「丁寧な暮らしをしたいけど、なかなか実行できない」
そう思う人も多いのも事実です。
だからこそ、SNSで見かける「丁寧な暮らし」に羨望のまなざしが集まるわけです。
しかし、そもそも丁寧な暮らしとはいったい何なのでしょう。
本当に丁寧な暮らしは難しいのでしょうか?
今回は、丁寧な暮らしをしたいけど、出来ない……という人向けの記事です
「丁寧な暮らし」とは
いろんな所に記載されている「丁寧な暮らし」について読んでみると、だいたいこのような意味合いのようです。
- 物は最小限、シンプル(かつ、オシャレ)な家
- 食べ物・服・化粧品は、天然素材などしっかり選んでいる
- 家事の時短より手間をちゃんとかける
- ほっこり系のイメージ
スッキリと暮らすことで、余分なことを省き、大事なところに手間暇をかける。
そんな感じでしょうか。
私が確認した丁寧な暮らしを発信されている方を見ると、
自分や家族の身体のために素材を選ぶ。
余分な素材が入らないように自分で料理など作る。
余分なものを持たず、精神的にもスッキリと暮らす。
そんな印象を受けました。
衣食住に関わることを取捨選択して、生活をより良いものにされている印象。
とても素敵な生活ですよね。
丁寧な暮らしは、時間とお金がかかる?
しかし、とても素敵な生活だとわかっていながら、なぜ多くの人が無理だと思うのでしょうか。
それはやはり、時間とお金がかかるから。
それは実際に自分がやろうとしてみたところ、その通りでした。
オーガニックの食料品は高い
添加物のない調味料なども高い
↑これらの素材で一から手づくりすると、一日中ご飯作ってる感じになった
家の中をシンプルにしたくても、便利なものは使いたい…
家族がいる場合、人の物は減らせない
などなど、「やっぱ無理だ」と諦めました。
結果、
- 国産やオーガニックの食材を使いたいけど、毎回買うには高すぎる。
- 一つ一つ丁寧に家事をする時間もない。
ということで、丁寧な暮らしは確かに時間とお金がかかると言えるでしょう。
それでも、憧れる「丁寧な暮らし」
お金も時間もないから自分には無理だな、と思ってしまう「丁寧な暮らし」。
だけど、多くの人が興味を持つからには、それだけの魅力があることも確かでしょう。
さて、2017年に社会人女性向け情報サイト『マイナビウーマン』が実施した【働く女性のマインド調査】という記事があります。
これを見ると
働く女性に対して「丁寧な暮らし」に憧れますか?と聞いたところ、過半数の55.6%の人が「憧れる」と回答した一方、「丁寧な暮らしが実際にできている」と回答した人はわずか12.3%となりました
【働く女性のマインド調査】 約4割の女性が『ちゃんとしなきゃ』のプレッシャーから解放されたい|「マイナビウーマン」 (mynavi.jp)
という結果が発表されています。
やはり過半数の人が憧れる暮らしなのです。
自分流「丁寧な暮らし」をする
お金も時間もないけど、やはり丁寧には暮らしてみたい。でも出来ない。
そう思ってしまう人へお伝えしたいのは、
「何をもってちゃんとした丁寧な暮らしとするか」
という目標設定を考えることです。
自然素材のものを使い、丁寧に料理をし、掃除をし、家の中もシンプルに整える……。
全部完璧にできなければダメでしょうか?
オススメしたいのは、自分流の「丁寧な暮らし」です。
自分が
「丁寧にやれたな、自分の気持ちが心地いいな」
と思えたら、それは「丁寧な暮らし」をしている事ではないでしょうか。
いろいろな人がSNSにアップしている『丁寧な暮らし』を全部一気にやれる(精神的・経済的)余裕があれば、みなさんやってるはずなのです。
家事に手間暇をかけて、自分のゆとりが無くなるほうが問題です。
昆布やかつお節から出汁を取れれば、とても素敵なことです。
手づくりマヨネーズでオーガニック野菜をいただければ、とても素敵な食卓なのは確か。
でも、それを実行して時間とお金が無くなって心にゆとりがなくなるのは、本末転倒。
自分の心と生活にゆとりができる、そんな自分なりの丁寧な生活、いかがでしょうか。
自分ができる事だけ、丁寧にする
生活のなかで、一つだけで良いです。
実行可能なレベルで、一つだけ丁寧にしてみるという方法です。
私が実際に実行している「自分流丁寧な暮らし(をした気分になれる)の方法」は、
- 普段はインスタントコーヒーなので、一日に一杯だけドリップコーヒーにする。
- サラダのドレッシングを、たまに手づくりドレッシングにしてみる。
(オリーブ油、酢、塩があればとりあえず出来る) - 料理に使う油を、上質なものに変えてみる
(エキストラバージンオリーブオイル・太白ゴマ油など) - ちょっといいお値段のバルサミコ酢を料理に使う
- 天然素材の石鹸にしてみる
これだけです。
これも、両方を毎日ずっと……ではありません。
やれる時だけ、買える時だけです。
(正直、とても少ないお給料でやりくりしていたもので高価なものは継続して買えません)
しかし、ドレッシングも時々作っていたら、だんだん慣れてきて1分あれば作れるようになりました。
そうすると、さほど苦にならずにやれるようになる。
『今日はオリーブオイルじゃなくてごま油で作ってみよう、酢の種類を変えてみよう』
などと、楽しく工夫ができるようになりました。
数か月に一度くらい、少しお高い油やお酢を買う程度ならなんとか買えます。
そして、それらを使っていると自分の心が穏やかになるので不思議なものです。
しかし、上記の事を「必ずこれにする!」と決めてしまうと自分が追い込まれてしまうので、出来ないときはやらない。
高くて買えないときは、スーパーで普通に売ってる価格帯のものを迷わず買います。
ピンポイントで自分を丁寧に扱おう
そうやって、ピンポイントで「丁寧な暮らし」を取り入れると、生活、そして心に余裕が出てきました。
普段インスタントコーヒーなのにドリップコーヒーを飲んだり、
サラダ油じゃなくてオリーブ油を使うだけで、
「ああ、自分自身に手をかけた」
という気持ちになります。
必死で頑張って「丁寧な暮らし」をするより、
自分自身を丁寧に扱う暮らし、と捉えてはいかがでしょうか。
それでもデメリットもある
デメリットは、やはり普段よりは多少コストがかかるという事。
自分自身、かなり低賃金で暮らしたこともあるので、ピンポイントであろうが無理! という生活があるのは良くわかります。
しかし、数十円~数百円のコストであると考えると、
どうしてもやってみたい
一度トライしてみたい
という場合にはお手頃ではないでしょうか。
一気に全部出来なくても、油を変えるだけで「ふふ、ちょっと良い物取り入れてる」とほっこりできれば、費用対効果も良しと思えるものです。
50代、40代…年齢なりの「丁寧さ」を
特にアラフィフ世代に突入すると、体力が落ちてきます。
アラフィフじゃなくても、アラフォー、アラサーでも言えることです。
ほんの数年前まで踏ん張れていたことが、できない。
夜、少し遅く寝ただけで翌日がものすごく辛い、しんどい。
そんな中で、手間暇をかけた丁寧な暮らしはハードルが高いです。
以下、私の事例になりますので読み飛ばして頂いても大丈夫です
ーーーーここからーーーー
私の事になりますが、私はとても疲れやすい体質です。
若いころから休日に動き回れず一日横になっている・座っているのも辛い……そんな日々でした。
指摘されたことがあるのは
「内臓の動きが鈍いので疲れやすいのではないか」
「甲状腺の数値に多少問題がある」
「抑うつ傾向がある」
などです。
このような体調の人間が、丁寧な暮らしをしようと思ってもなかなか難しい。
食べるものも厳選したほうが良いですが、そもそも食べられない日も多くスナック菓子だろうと食べられるものを食べていた状態でした
ーーーーここまでーーーーー
年齢的に不調を感じやすい場合、無理する必要はまったくないと感じます。
出来合いのお惣菜で夕食を済ますことも、上手な生活の工夫です。
その分、ゆっくりお風呂に入ってしっかり寝る。
こっちの方が、自分を丁寧に大事に扱っていることになりますよね。
コスパの良い「丁寧な暮らし」の物
さて、私流の簡単かつコスパの良い『丁寧な暮らし』のものをご紹介します。
シャボン玉石けん
無添加せっけんです。
無添加なので、環境にも安心で犬や猫にもOKと公式サイトには記載されています。
実際使ってますが、肌がつっぱるような感じもなく、やわらかい泡立ちで気持ちよく洗えております。
価格は一つ¥143。スーバーなどでは3つ入りの箱がよく売られています。

そして「シャボン玉石けんビューティー」というのも発見! よりしっとりするそうです。
リケン 素材力だし 本かつおだし
顆粒だしです。
顆粒だしのなかでも、無添加の物はないかなと探して使い始めたのがこちら。
お出汁の良い香りもして、お味噌汁を美味しく飲めております。

久原本家 茅乃舎だし
こちらは、お財布に余裕がある時だけのものですが、とても大好きな出汁パックなのでご紹介です。
とにかくめちゃくちゃ美味しい。
このパックで出汁をとると、驚くほど良い出汁の香りがします。「出汁!!!!」という感じです。
出汁をとったあと、パックの中身をフライパンで煎って塩で味を調えて、ふりかけにしているという料理人さんの話も聞きました。
これで出汁をとると、お味噌汁で失敗したことがありません。
まとめ
以上、なかなか実行できない人向けの「丁寧な暮らし」の自分流のやり方でした。
ざっとまとめました。
- 全部やろうとしない
- 出せるお金の範囲で
- お惣菜を買ったって「自分を手寧に扱う」こと
出汁パックでも顆粒出汁で作ったお味噌汁でも、
スーパーの野菜でも、
手づくりマヨネーズじゃなくても。
栄養バランスと食費を一生懸命考えて暮らしていれば、それが丁寧な暮らし方をしていることではないでしょうか。
その中で、もし可能なものがあればお金と手間をかけても悪くはない……そんな考え方で、ピンポイントでほっこりと、楽しい生活を送りましょう。