50代主婦。40後半で結婚、それから転居数回。
30後半に司書資格、50歳でマインドフルネスセラピスト・瞑想インストラクター・アンガーコントロール士・アンガーカウンセラー資格取得。
年齢なりに、そして場合によっては年齢気にせず生きる力を身につけたく鋭意努力中。
本を手に取った時、
「これって、どんな内容なんだろう?」
と思うことありませんか?
「小説なのか?」「エッセイなのか?」「実用書なのか?」
などなど、わからないことが時折あります。
そんな時に役立つ検索ツールを紹介します。
私がよく使うのが、書店や出版社サイトではなく『図書館』のサイトです。
本の内容がわからないとき、どんな時?
本を手に取った時、内容がまったくわからないことがあります。
タイトルと著者名・出版社名しか情報がない、というケースです。
新刊なら本の帯に内容紹介文があります。
本によっては、表紙のそで(表紙を中に折り返した部分)にも書いてあります。
どこにも書いてなくても、置かれている棚でジャンルを判断できることもあります。
しかし、それでも内容がわからないということも。
小説やエッセイをまぜて、著者別に配置されたときなどです。
図書館ウェブサイトで検索!
そんな時、おススメしたいのが図書館のサイトで検索するという方法です。
日本のほとんどの図書館では、NDC(日本十進分類法)という図書分類法が使用されています。
この分類を見ると、その本がどんなジャンルの本なのかおおよそわかるという便利なものなのです。
なぜ図書館がいいのか
本の内容を知るだけなら書店のサイトでもわかります。
が、あえて図書館をおススメするには訳があります。
それは、この二つの理由からです。
- 一発でわかること
- 古い本でもわかること
書店のサイトでもわかりますが、情報量が多すぎる…ということもありませんか?
また、内容説明文だけではハッキリと小説なのか違うのか悩むことも。
図書館の分類なら、ぱっと見てわかります。
そして、古い本でも情報があること。
古本屋で購入するとき、まず間違いなく情報を得られるのが図書館のサイトです。
屋外で検索するとき、できれば一発で情報にたどり着きたい場合は特におススメです。
おススメは国立国会図書館のサーチ
一発で情報にたどり着くためにおススメしたいのが、国立国会図書館の検索機能です。
(「国立国会図書館サーチ」・「国立国会図書館オンライン」)
なぜなら国立国会図書館には、
基本的に日本国内で発行された出版物があるはずだからです。
国立国会図書館法に基づいて、出版物の納入が義務付けられているためです。
この制度(納本制度)を出版社・発行者が知らなかったため納本されていない物もあるようですが、基本的に出版されたものが蔵書としてあるということです。
地方の公共図書館の検索でもOKですが、間違いなくヒットする可能性が高いのが国立国会図書館での検索なのです。
図書館の分類
この図書館の分類とは、
図書館の本の背表紙に貼ってある、ラベルに記入されている数字のことです。
個の背表紙のラベルに約3~4桁の数字が記載されています。
『913.6』
などです。
これが分類番号です。
なお、NDCについての分類表は、たくさんの図書館サイトなどでリスト化されております。
わかりやすかったのが市川市立図書館と岡山県立図書館、大田原市立図書館だったので、そちら参考に記事を書きました。
NDC(日本十進分類法)ざっくり解説
まずは第1次区分表の説明です。
これは上記の『913・6』という分類番号の、頭の『9』の部分です。
これを見ると『913.6』というのは、
9類・文学ということがわかります。
次に第2次区分表ですが、全部載せると大量になるので、『9類』を見てみましょう。
これを見ると、『913.6』は『910』に該当するため、日本文学であることがわかります。
そして次は3次区分となるわけですが、なかなか細分化されてまいります。
なので、この2次区分表のなかから『910』日本文学の部分だけ、見てみましょう。
これを見ると「913.6」というのは913・小説、物語に該当することがわかります。
NDC、これだけ覚えとく!
とはいえ、NDC(日本十進分類法)を全部覚えるのは大変です。
しかし、確認したくなるケースは
「小説か、否か?」
という事が実際は多いものです。
そこで、覚えておくと役に立つのはこれ!
ざっくりと、913が小説で、914~916はエッセイや日記、ルポルタージュと覚えておくと楽ちんです。
おまけに…
第1次区分で「1」は哲学となってますが、159は軽く読める人生訓の本も多い分類です。
私はよく、この分類の本を読んで生きる参考にしております。
国立国会図書館サーチ検索
国立国会図書館の検索は2つあって、
があります。
どちらでも検索できるし、結果にNDC分類は表示されます。
私のおススメは「国立国会図書館サーチ」です。
理由はNDCの内訳が表示されるものが多いからです。
これだと分類を覚えておかなくても表示されるので大丈夫。
例えばこんな検索結果です
国会図書館サーチのリンクを開くと、こんな画面になります。
簡単に検索するには、
1 必要項目を入力・選ぶ
- 簡易検索タブを選ぶ
- キーワードに調べたいタイトルを入力
- 『本』を選ぶ(本を検索する場合)
赤丸印の部分を入力・選択して、検索をクリック。
2 該当の検索結果を選ぶ
探している本が表示されたら、そこをクリック。
3 詳細情報の中の分類を確認する
詳細情報が表示されるので、「分類」を確認する。
4 ほかの検索結果例
「日記」の例
心理学・人生訓.教訓の例
まとめ
この記事では、手に取った本の内容やジャンルがわからないときの、手っ取り早い確認方法として
図書館の検索サイト、とくに国立国会図書館サーチで調べる
という方法についてお知らせしました。
図書館での検索が良い点として
- 古い本でも情報がある
- 分類をみるとジャンルやおおよその内容がわかる
という事があげられます。
とくに国立国会図書館の検索の利点として
- ほぼすべての出版された本のデータが検索できるので、古い本でも情報がある
という理由があります。
本の内容がわからず困った場合、利用してみてはいかがでしょうか。