読書好きの人の多くは、本の置き場所について悩んだことがあると思います。
私も以前は、本棚から本があふれていました。
ですが現在は、ほとんど本を所有していません。
その理由は、短期間に数度の転居をしたことと、実家がなくなったため。
半強制的な理由で本を減らすしかなかったのですが、その経験を踏まえて、減らして良かったこと後悔したことなどを書いていきます。

50代主婦。40後半で結婚、それから転居数回。
30後半に司書資格、50歳でマインドフルネスセラピスト・瞑想インストラクター・アンガーコントロール士・アンガーカウンセラー資格取得。
年齢なりに、そして場合によっては年齢気にせず生きる力を身につけたく鋭意努力中。
本を断捨離する基準
ほぼ所有する本がなくなった今の私が思う、本の断捨離を行うかどうかの基準はただ1つ。
生活に支障をきたしているか。
本に埋もれて生活するスペースがない、掃除がかなり出来なくて不衛生、本の重さで床が抜けそう。
こんな時は、やはり減らしたくなくてもしょうがないです。
では、減らす、捨てるのなら、どの本を手放すかという基準もありますよね。
私が何度も失敗してきた経験をもとに、手放す本を選ぶ基準をまとめました。
思い入れがない
一番の基準はこれ。
思い入れがない本です。
これは迷いなく手放せます。
とはいえ、本好きとしてはさほど思い入れがない本でも、縁があった本は手元に置いておきたい気持ちもあります。
何かしらを思って迎えた本だし、腐っても本だし、みたいな気持ち。
本の置き場があるうちは良いけれど、生活に支障をきたすくらいスペースを逼迫している場合は、さくっと手放しましょう。
実体験から、この手の本はさほど後悔しません。
入手可能な本
めったに読み返さない本で、手元になくなっても、いざという時に入手可能な本。
図書館に置いてある本だったり、電子書籍がある本だったり、書店でまだ入手できる本だったり。
私の場合、図書館の蔵書にある本は思い切って手放しました。
近隣図書館になくても、どうしてもという時は取り寄せてもらえそうな一般的な本は、思い切って手放しました。
注意点
書店で買いたいと思ったとき、品切れで再販の可能性が無い場合は手に入らないことがあります。
図書館では『除籍』というものがあり、今は蔵書ありでもいつか無くなることも有りえます。
そんなことを言ってると「結局手放せないじゃないか」という事になりますが、後悔しないために注意点として載せておきます。
積読で読む意欲がわかない本
いつか読みたいと思っている『積読』の本ではありません。
いつか読もうと思っていて、でも読む気がずっと起こらない『積読』の本です。
これも実体験より、よほどのことがないと読まないです。
有限のスペースなので、置き場所がひっ迫している場合は手放す候補に入れちゃいましょう。
断捨離しなくていい本
ではここからは、私が思う断捨離しなくてもいいと思う本をあげていきます。
そもそも、本が好きで手元に置いておきたい人が必要以上に断捨離しなくても良いと思います。
他人が見て「本が多すぎ」と言われても、自分がなんの支障もなければ良いじゃないかと思うのです。
再読率が高い本
古くなっても、自分が何度も再読する本です。
手放すと、後日また買う羽目になります。
実際、捨てた後また買いなおした本が何冊もありました。
思い出の本
内容もですが、本自体に思い出がある本も手元に残しておきたいものです。
私の場合、何度も繰り返し読んだ大好きな本がボロボロになったことがあります。
自然災害で雨に濡れてゴワゴワになったのです。まだ売っていたため買いなおすこともできましたが、10代の多感の時期、折々に触れ読んだその『本』自体に思い出がありました。
アラフォーになるまで大事にとっていましたが、数度の引っ越しのときに手放してしまいました。
いま、ものすごくその本に会いたいです。脳裏にまざまざとゴワゴワしてぶよぶよになった本を思い出せるのですが、その本に会いたいなぁと思うのです。
後悔しないために
上記をふまえ、後悔しない本の断捨離について
勢いで手放さない
本を減らそうとしたとき、時折「よし、もういらない! 捨ててやる!」と妙なテンションになってがばがば捨てちゃうときがあります。
これが要注意。後悔すること多数なので落ち着いて断捨離しましょう。
これで何がまずいかというと、
- 本自体が思い出のものは、取り戻せない
- 後から買いなおすことがあるのでお金ももったいない
これに尽きます。
手放す前に、以下にあげる他の方法も考えてみるのも良いのではないでしょうか。
収納グッズをうまく使う
綺麗に片付けようなんて思わず、どれだけ量を収納できるかをポイントにします。
私はつい、背表紙がちゃんと見えるように仕舞おうとして良く失敗しました。
その経験をもとに、利用し始めたものがあります。隙間における本棚や押し入れなどに仕舞える本用のBOXや収納ケース。
同じものは探せなかったので、似たものを参考に載せますね。

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ケースに入れて押し入れなどに仕舞うと、目当ての本をすぐ探せないデメリットもあります。
が、ケースの表にラベルを貼るなどして対処していました。
スペースを借りる
家に置けないなら、外に置けばいいじゃないという考え方。
今はお手頃価格のトランクルームなどがあります。
本当に手放しても良いと思えるまで、預けるのも一つの策ではないでしょうか。
終わりに
今、私の手元には、わずか数冊の本しかありません。
でも、昔の私の部屋の本棚と押し入れの本の様子は、ありありと思い出せます。
『あの棚の二段目に置いてた、あの本を読みたいな』
なんて思う事もしばしば。
なので、どうしても本を減らさないといけない人が、多少なりと後悔しないですむといいなぁと思いながら書きました。
本が好きな人にとって、本を減らすのはとても気が重たい作業ですよね……辛い。
思い出の本について書いてるとき、ちょっと涙ぐんでしまいました。
私の人生とともにあった本は、折れてしまった表紙や汚れたページも含めて、私が詰まったものだったなぁと思います。
断捨離や片付けをしなきゃダメな時もあるけど、少しでも後悔する人が減りますようにと願います。

自分が生きてる間は大事な本と共に過ごせばいいと思う。
いなくなった後のことは、処分費用だけ遺せばいいじゃんね。